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映画『オデッセイ』感想


※この記事はネタバレを含みます。

公開から2日目、映画『オデッセイ』を見てきました!
あらすじと感想をちょこっと書きたいと思います。


あらすじ
宇宙飛行士のマーク・ワトニーは火星への有人探査計画であるアレス3のクルーとして参加する。火星での探査任務中に、マークらクルーは大砂嵐に襲われる。クルーはすべてのミッションを放棄し火星から退避することに決めてロケットへ向かうが、退避する最中、マークを折れたアンテナが直撃する。クルーたちはマークが死んだと判断し、火星上の軌道へ戻り、さらに地球軌道へ帰還するためのヘルメス号に乗って出発してしまう。ところが、マークは生存しており、火星に一人取り残されてしまったことを知り、残されたわずかな物資を使って生き延びようとする。しかし、地球から救助隊がすぐに来る見込みはない。
マークは持ち前の植物学者としての知識を活かし、前ミッションから残留保存されていた資材を材料にして、水、空気、電気を確保し、さらに火星の土とクルーの排泄物をもとに耕作用の土を用意し、ジャガイモの栽培に成功。次のミッションであるアレス4が到着するまでの4年間を生きのびようとするが火星の厳しい環境がそれを阻む。
マークはマーズ・パスファインダーを見つけ、その通信機能を回復させて地球と連絡することに成功する。NASAではまずマークのために追加の食料などを送ることを決めて急遽輸送用のロケットを打ち上げるものの、発射時に失敗してしまう。
NASAのロケットによる支援ができなくなった時、中国国家航天局から助けが提供され、救助のための輸送を中国のロケットが引き受け、地球上の軌道に乗せることに成功する。マーク生存の報を聞いた地球帰還中のアレス3のクルーが乗るヘルメス号はNASAの指令に反し、地球軌道上でスイングバイを行いながら、中国のロケットでもたされた追加食料などを受取り、火星へ再び戻る。マークはアレス3が火星軌道に乗る日に合わせローバーを改造し火星上での長距離走破を決行。火星の重力から抜け出る唯一の手段となる、アレス4用にすでに送り込まれていたMAV(Mars Ascent Vehicle)に乗り込む。
MAVはヘルメス号からの遠隔操作によって打ち上げられるが、軽量化による覆いが打ち上げ途中に剥離し、それに伴う空気抵抗でヘルメス号から大きく離れる事になる。ヘルメス号のクルーはこの距離を縮めるべく船内の空気を宇宙空間に放出することでエアブレーキを実行し、宇宙空間を漂っていたマークの確保に成功、地球へと帰路を向ける。
後年、マークは宇宙飛行士の訓練生の前で火星での日々を振り返り、救出ミッションに関わった者達の後日譚が描かれる。
今作はNASAの全面協力により、とてもリアルな仕上がりとなっている。
私個人的にこの映画のメッセージを一つ汲み取るとすると、それは闘うことの偉大さ、であると思う。
火星に1人置いて行かれた主人公。次の船が来るまでは通常四年。食糧は1年分しかない。
火星に1人な上に食糧もないとなると考えただけで絶望する。
しかし、主人公は作物を作ることを考える。作物を作るには栄養が必要。そこで自分自身の糞を使用する。
そうやって主人公は一つ一つ目の前の問題を解決していく。決していきなり不可能そうなことを考えるのではない。
ただ、目の前に転がる、生きることに対する障壁を乗り越えていく。
これはフィクションだからうまくいった、それはその通りだが、要するに大切なのは小さな問題を解決していくことでしか、前に進むことはできないのである。
諦めたらそこで終了だ。一つ一つ乗り越えていき、その先にようやく答えが見えてくる。

闘い続けることの大切さをこの作品で痛感した。